財務部 砂田 自己紹介

弱いロボット ~出航2437日~

酷暑が続いておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

こんなときは無理に外出せずに、涼しいお部屋でゆっくりしたいですね。

 

さて、話は変わりますが、本日は<弱いロボット>についてお話しをしていきます。

<弱いロボット>とは、わざと機能が制限されたロボットで、例えば、ゴミ箱型の弱いロボットが実際にいるのですが、これは自分でゴミを拾うことができません。

周りにいる人にゴミがあることを教えて、拾ってもらうロボットです。

これだけ聞くと不便な欠陥品のようですね。

なぜこんなロボットを作ったのかインタビューがあったので読んでみたところ、このロボットを通じて伝えたいのは、苦手なことやできないことをあえて開示することで、周りにいる人の強みや優しさを引き出すことを目的としている、とのことです。

 

これは何となく分かる話で、クライフにはルンバがいるのですが、しょっちゅう狭いところに引っかかっては元の場所に戻れなくなっていることがよくあります。

その姿を見ると、なんだか困っているように見えて助けてやりたくなります。

皆さんはどうでしょうか?

 

インタビューの中であったのは、人と協力することのできない完璧なロボットに対して、人は「もっと早く!」「もっと効率的に!」「もっと正確に!」と、どんどん要求が高まります。

こうした使い使われる関係性だと、共感が薄れ、寛容さが無くなっていきます。

この寛容の無さ、言い換えれば、やってもらって当たり前の現代社会の息苦しさではないか、と問われています。

 

周りに対してイライラしたときには、自分がやってもらって当たり前だとうぬぼれていないか、少し立ち止まることが必要ですね。

 

<弱いロボット>で検索して頂きますと色々な記事が出てきますので、気になる方は一度目を通してみて下さい。

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