心臓マッサージの講習を受けに行った時の話です。
母が心臓発作で入院した際、患者の家族向けに心臓マッサージの講習を
勧められので、行ってきました。
そこで驚いたのが、今は人工呼吸をする必要がなくなっていたことです。
呼吸が止まっているのに空気を送り込まないなんて意味がないんじゃないのか?
最初は、そんなふうに思いました。
しかし、実は心臓発作が起こったときに一番怖いことは、呼吸が止まったことよりも
それにより脳に酸素が届かない状態にあることなのだそうです。
だから口から空気を入れるよりも、血液に溶け込んでいる酸素を心臓マッサージで
脳に届けることが重要なのだと教えて頂きました。
呼吸が止まっているという問題に対してそれを解決するのではなく、
止まったことにより発生した問題に目を向けること。
言葉にすると簡単ですが、なるほどな、と思いました。
何を解決したいのか?
そうした当たり前を意識することが大切ですね。