代表取締役 唐津 自己紹介へ

無駄なものについて ~航海3366日目~

2024/08/25(日) 代表取締役 唐津

日曜ブログ69回目。

台風の影響かここ数日とても蒸し暑いです。

自然災害は仕事柄、警戒心しか募りません。

 

台風というと時折ARASHIが頭に浮かびますが

かといってPOPな気持ちには全くなれません。

 

そんな台風が近畿に直撃するかしないかと言っている

ど真ん中のタイミングに大阪にて泊りがけの仕事があります。

直撃したら間違いなく帰宅難民になりそうです。

 

「もし帰宅難民になったら車で迎えに行きますよ」と

言ってくれる心優しい社員がいたのですが、

きっと高速道路も通行止めになるだろうし大阪でしのぐ方法も

考えておかないといけません。

 

まあ、冗談でもそんな言葉が言えるなんて良いやつですよね。

せっかち、おせっかい、心配性の3要素は担当者として

かなり優れた素質だと思います。

 

そして言ってもらった側は実際迎えに来てもらわなくても

その言葉だけで結構ほっこりするものです。

そういうのが大事ですね。心がイケメンです。

 

まあ、

自然災害なので自分がコントロールできるものではないし。

ニュースで進路が変わったどうのこうのをずっと見て

不安な気持ちになるのはとにかく性に合わないので

直前の状態を見て見極めて慎重に対応します。

 

そう、、あと何が言いたかったかっていうと

 

「大阪にいる人、もしもの時は助けてください」

ってことです。

 

 

さて本題。

「無駄なこと」についてです。

 

社員にこんな質問をすることがあります。

「スケジュールってどうやって管理している?」

 

アプリ

リマインダー

付箋

ノート

 

とまあ色々あがります。

 

正解なんてないのでしょうが

自分は圧倒的にノート派でして

聞かれたらノートを使うように勧めます

 

アプリは便利だけど極力携帯電話は触らない方がいいので

おすすめしません。

そのままネットサーフィンの旅に出て帰ってくる頃には

一時間経過なんて事をしているのがオチです。

 

便利なのはわかるけど

最初から便利を使おうとするタイプの人は

①上達しない

②成長スピードが遅い

③物忘れが多い

④続けることがとにかく苦手

というデータがあります(当社調べ)

 

なので、最終的に便利なものを使ってもいいんですけど

ひとまず面倒なのは承知の上で

一回ノートを使うというプロセスを経てもらいたいのです。

(強制はしませんが)

 

自分の経験上、

自分で書いて、自分の字で落とし込むことが

圧倒的に思考に刻み込まれるのを確信しています。

 

私の学生時代の勉強法といえば

自分で教科書をかみ砕いて

自作の問題集を作るという手法をとっていました。

 

もちろん時間は超かかります。

自作の問題集が完成したのがテストの3日前で

急いでそこから覚えるという経験も何度もありました。

 

でもテストの点数が悪いという事はなかったです。

 

次にこれは無駄かも、効率的ではないと

教科書を読むだけにして、市販の問題集を解くというやり方をしました。

 

「これが一番効率的なはず。」

でも

「これが一番成果には結びつかなかった。」

不思議ですね。

 

自分の文字は脳内で映像として浮かんできやすいのですが

印刷された文字は倍以上、映像にするのに時間がかかる上に

その後の記憶が離れていくスピードも速かったのです。

 

まあこんな感じで非効率的な事を繰り返して

自分の形というものを学んでいったのですが

仕事もとても似ています。

 

 

世の中、RPAやAI,CHATなどなど

効率化、合理的な方向に進むことを良しとする風潮にありますが

それを時々怖いなと思うことがあります。

 

A,正解を探して正解をなぞる人間

B、失敗から学んで正解にしようとする人間

 

さてどちらに相談したいと思いますか?

 

というか

Aみたいな人ってプロって呼べるのですか??

 

一見スマートに見えますが自分では何も決められない人が

誰かのやり方を真似ているだけのように感じた瞬間に興ざめしてしまいます。

リスクを怖がって逃げる人にリスクのコントロールを頼むのって

運転免許のない人に運転を頼むようなものだと思うのです。

 

なのでBを推奨するスタンスです。

そこでいろんな知見を得て磨かれていくこと、

得るプロセスでの悲喜こもごも、

それで見えてくる個性が面白いのです。

そもそも、そうしないと個性なんて見えようがないのです。

 

失敗しない時、調子が良い時は大体の人が良い人なわけで

いってしまえば上辺です。

 

しんどい時、つまりピンチの時にしか本質は見えません。

面倒見の良い人が突然他責になったり、

威勢の良かった人が急に気弱になったり、

嘘を嫌った人が嘘を重ねたり

枚挙にいとまがありません。

 

そこを見ないと個人やチームの

可能性の最大化なんて出来ません。

 

もとい、話をもとに戻しますが 

だからこそ社員の遠回りや無駄については

許容するわけです

(一生懸命が伴うことは条件でね)

 

遠回りや無駄な事だろうが

自分で決めてもらうわけです。

 

でも自分で決めた遠回りや無駄は

最終的には近道になっていく、、、

これもまた不思議ですね。

 

色んな経営者の方の体験談からも

無駄なことから学ぶことって多いよね、

苦労から学ぶことは多いよねっていうのは

古今東西、歴史として教えてくれていること。

 

なぜそれが今風化しているのは

なぜそれを伝える人が少ないのか不思議です。

 

無駄かもしれんけど

自分の決めた方法で

一生懸命挑戦して

そこから学んで

最終的に合理的になる

 

そのプロセスの有無が深さであり

AIなどには出せない思いやりや温かさや響きであり

魅力だと思いませんか

 

Easy come Easy go

得やすいものは失いやすい

 

 

手間をかけたものは失いにくいってこと。

それが本質ですよね。

 

今日はこのへんで。

ではでは。

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