日曜ブログの94回目。
いきなり本題。
「綺麗事」について
まず前持っていいますが
私は綺麗事について語れるような
そんなに良い人ではありません。
しかしながらそこまでの悪い人でもありません。
変わった方だけ読んでください。
あしからず。
ではいきます。
「大人が苦しそうに働いていたら
子供たちが大人になる事に夢を持てなくなる。
嫌な事を我慢してお金を稼ぐのではなくて
人の役に立つ仕事をして有難うって言ってもらってお金を稼ぐ仕事。
大人になるって楽しそう、かっこいいなって背中が見せられる仕事。
うちの会社ではそれが出来るから実現していこう。」
そんな話をこの前全社員の前で話をしました。
不景気や、増税はしばらく止まらない。
だからみんなの生活は苦しくなる。
テレビやSNSを見ていたらそんな情報が溢れているわけです。
それはそうかもしれんけど
人生の大部分を占める仕事を
苦しんでやったら人生が辛くなるでしょう。
自分が子供の時、義父から言われた言葉があります。
「こんなに苦しい思いをして、我慢をして、金を稼いできて
お前らを食べさせてやってんだ」
そうか、大人になるって辛い事を我慢するってことなんだ
でも、それでご飯が食べられているから感謝しないとなと
そんだけ苦しいのだから出来るだけ勉強しないとな。
いうのが当時の自分の感想。
自分が働くようになって、
会社の言う事を聞いて、自分のプライベートも犠牲にしたり、
お客様の幸せや問題解決はさておき
数字を伸ばそうと働いた事もあります。
ただね
数字はそこにあるのに
感動は正直何もなかったわけです。
誰かに比べると成績が良い、給料がいい
そんな事さえも虚しく感じました。
そこで、仕事って何かを我慢するものかと、
何かを犠牲にするものかって自問自答して
その結果、自分の場合は、
「誰かの役に立ちたい」
って気持ちを我慢しないという
ところにたどり着きました。
「誰かを犠牲にして富を得る」というのも
自分らしくないなと思ったのです。
とはいえ20代の時、周囲を見れば
「自分さえ良ければそれでいい」という人達の方が
一時的に富をむさぼる事が出来ている状態。
(口が悪くてすみません)
そして上司や経営者を見れば
既得権益(しがらみ)を守る事に必死、
簡単に言うと保身ですね。
「生意気やな、お前。俺の言う事が聞けんのか」
と言われ
「自分の親みたいな年齢の人間がそんな事していて恥ずかしいわ!」
と怒鳴り返した事もあったっけなあ。
(若気の至りです)
今の政治を憂う気持ちとほぼ同じ。
自分たちが何かを得ようとしてばかりで
自分達の大切な後世に何かを残そうという
姿勢が何も見えない。
贅沢な生活をする事なんて別に勝手にしたらいいけど
そんな人たちをよく見ると
全員妖怪のような顔つきのおじさんになっていて
羨ましいとかの感情を圧倒的に「こうはなりたくないな」って感情が
ぶっちぎって行ったものです。
「お前みたいな綺麗ごと言うやつは公務員にでもなっとけ。
社会人っていうのは清濁併せ呑むもんなんや」
こんなことも言われたなあ。
羨ましいより、腹が立つ、悔しい。
絶対に追い抜きたい。
でも圧倒的に力が足りない、信用が足りない、お金もない。
当時流行っていた映画のフレーズ
「正しいことをしたければ偉くなれ」
これが自分の中でリフレインしていて、
ほとんど休みなく働いて、夜は毎日23時ぐらいまで仕事して
帰って風呂入って、ご飯食べて2時ぐらいまで勉強して
6時に起きてまた勉強してって生活で20代を過ごしました。
悔しかったんですよ。
弱い自分が。
自分は末っ子なのでもともとは
誰かの後ろをついていくタイプだったわけで
社長になりたいなんて思った事は一度もありませんでした。
結果として今経営者になっているというのは
世の中の社長や職場について綺麗ごとを言うなら
もしくはそれを批判するのであれば
自分がその立場にならなければいけないと思ったからです。
「本当に人の役に立って、
ありがとうって言ってもらえて
成長出来て、楽しく働ける環境」
これが綺麗事って言われる現実です。
社長になりたいとかの憧れなんて一ミリもなかった。
世の中素晴らしい社長もいますけど、
素晴らしくない社長はもっと沢山います。
社長である限り、常に仕事のことを考えるし、
競合している人らが休んでいる間に、呆けている間に
少しでも学んで追い抜いてやるってスタンスでないと
生き抜いていけませんから、めちゃくちゃセルフブラック。
何とかそれさえも楽しめるようになったので
私は大丈夫ですけど人にそれを求めるのは酷だなと思います。
起業相談を受けることも頻繁にあるのですが
「よくやるな」と毎回思います。
ただ社長と呼ばれたいだけの自己顕示欲強いだけ系の人の場合は
特にね。
その人達も本当はこの人だと思える社長に出会えていたら
違っていたのかもしれません。
文字数限られているのであまり長くは書けませんけど
① ブレずに「圧倒的な行動」をし続けられる
② 信じて支えてくれる人達がいる
③ 使命感と明確なビジョンがある
これが起業や新規事業の成功の最低条件のような気がします。
この使命感や明確なビジョンというのが
誰かにウケる事を考えたものではなくて、
自分の心のど真ん中にガツンとハマったものである事が大事で
それが今回言っている綺麗事にあたるものだと思います。
すべてを壊すのではなく 何かを捜したいだけ
すべてに背くのではなく 自分で選びたいだけ
誰かと争うのではなく 自分を見つけたいだけ
誰かを憎むのではなく 想いを伝えたいだけ
ただ素直に生きるために
SEVEN DAYS WARの歌詞の通りです。
そうそう、
聖人君子ぶりたいわけじゃなくて
ただ、素直に生きたいだけ。
綺麗事を少しでも現実にしていきたいだけ。
そして最後に言いたいのは
ただ素直に生きるのって
結構カロリーいるよね
でもその道を選んで今のところ後悔はないよ
ってこと。
今日はこのへんで。
ではでは。