夏真っ盛りの今日この頃ですが、
お盆休みはどのように過ごされましたでしょうか。
私は家でゆっくりと本を読みつつ、ゆっくり過ごさせて頂きました。
その中で読んだ「蜜蜂と遠雷」という本を紹介します。
「蜜蜂と遠雷」とは、ピアノコンクールを舞台とした小説で、
様々な立場のピアニストがそれぞれの視点からコンクールを見つめる、
という内容になっています。
読んでいる中で一番印象に残ったのが、
一次予選で1番手のくじを引いてしまったピアニストです。
このピアニストは元々あまり評価されていないのですが、
それに加えて1番手となってしまい、最初はなんて不幸なんだ!と嘆きます。
しかし、開き直ったおかげでのびのびと演奏ができ、
予想以上の力が発揮できたことで、3次予選まで進むことができました。
ここまでならピンチをチャンスに変えた、よくある話なのですが、
この後、彼は思いがけず手に入れたチャンスを、結局活かすことができず、
3次予選ではガチガチに緊張してしまい、結局、本戦に進むことができませんでした。
ピンチをチャンスに、チャンスをピンチに変えた、この話を読んでいて、
自分が3次予選に進めたら…、というイメージできていなかったことが、
この人の敗因なんじゃないかな、と思いました。
チャンスが回ってきた時に、十分に力を発揮できるよう
3年後、5年後、10年後の理想の自分と、そこにいたるまでの具体的な道のりは、
常に意識しようと思います。